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怖いけどタメになる話【殿様枕症候群・国立循環器病研究センターの最新研究でわかった 睡眠のこわーいトラブルとは?】

殿様枕症候群 ヘルス&ビューティー

2024年6月22日放送の怖いけどタメになる話で殿様枕症候群について紹介されました!

「特発性椎骨動脈解離」=殿様枕症候群

殿様枕症候群とは?

国立循環器病研究センターの研究チームが、高い枕の使用と脳卒中の一因である「特発性椎骨動脈解離」の関連を発表しました。特発性椎骨動脈解離とは、首の後ろ側にある椎骨動脈という血管が原因不明で裂けてしまう病気です。

主な内容は以下の通りです。

  • 特発性椎骨動脈解離は、15~45歳の若い世代の脳卒中の8~10%の原因とされる病気です。
  • 研究チームは、この病気の患者で極端に高い枕を使用しているケースに着目しました。
  • 2018~2023年に同センターで特発性椎骨動脈解離と診断された53人と、比較対照の53人について枕の高さや硬さを調査しました。
  • 枕の高さが12cm以上を「高い」、15cm以上を「極端に高い」と定義しました。
  • 高い枕(12cm以上)の使用率は、患者群で34%、対照群で15%と約2倍の差がありました。
  • 極端に高い枕(15cm以上)の使用率は、患者群で17%、対照群で2%と約9倍の差がありました。
  • 枕が高いほど発症割合が高く、枕が硬いほど発症との関連が強くなる傾向がありました。
  • 研究チームは「殿様枕症候群(英語名:Shogun pillow syndrome)」という新しい病気の概念を提唱しました。
  • 高い枕の使用は特発性椎骨動脈解離の発症と関連があり、約10%が高い枕の使用に起因する可能性があります。

研究チームは、高い枕を使うことで首が大きく曲がった姿勢になることがリスクになり得ると指摘し、適切な枕の選択による病気の予防を呼びかけています。この研究結果は国際学術誌「European Stroke Journal」に掲載されました。

殿様枕症候群の予防法

「殿様枕症候群」自体は病気ではなく、高い枕の使用が特発性椎骨動脈解離のリスクになるという概念です。したがって、「殿様枕症候群」に対する直接的な治療法はありません。
ただし、「殿様枕症候群」を予防するためには、以下のような対策が有効だと考えられます。

  • 適切な高さの枕を使用する。枕の高さは頭をのせない状態で12cm未満が推奨される
  • 特に15cm以上の極端に高い枕は避ける
  • 枕の硬さにも注意する。枕が硬いほど特発性椎骨動脈解離との関連が強くなる傾向がある
  • 柔らかめの枕を選ぶのが望ましい
  • 就寝時の姿勢に気をつける。枕が高いと首が大きく前屈した状態になるため、なるべく自然な姿勢で寝る
  • 枕を複数重ねたり、布団を丸めて代用したりするのは避ける

特発性椎骨動脈解離を発症した場合は、早期発見と適切な治療が重要です。突然の後頭部痛やめまいなどの症状がある場合は、MRI検査などを行って速やかに診断を受ける必要があります。

適切な枕の選択と使用法を心がけることで、特発性椎骨動脈解離のリスクを下げ、「殿様枕症候群」を予防することができます。

殿様枕症候群のリスクを減らすための枕の選び方

「殿様枕症候群」の発症リスクを減らすための枕の選び方のポイントは以下の通りです。

  • 枕の高さは低めを選ぶ。12cm未満の枕を使用することが推奨される
  • 成人女性は6cm、成人男性は7.5cmの高さが理想的
  • 枕は柔らかめのものを選ぶ。硬い枕ほど特発性椎骨動脈解離との関連が強くなる傾向がある
  • 柔らかめの枕を選ぶことでリスクを緩和できる
  • 首に負担がかからない形状の枕を選ぶ。首に体圧が集中する形状の枕は避ける
  • 仰向けや横向きで寝たときに首が自然な位置に保たれる枕が理想的
  • 枕の高さが使用中に変わらないものを選ぶ。寝返りで高さが変わらず、首への負担を最小限に抑えられる
  • 就寝時のスマートフォンやタブレットの使用に注意する
  • 背中を高くしたままの使用は避ける
  • 枕を重ねたり布団で代用したりするのは危険

以上の点に気をつけて、自分の体型や睡眠姿勢に合った枕を選ぶことが、「殿様枕症候群」の発症リスクを減らすために重要です。オーダーメイド枕の利用や、専門店での枕の選び方アドバイスを参考にするのも良いでしょう。

まとめ

殿様枕症候群とは、高くて硬い枕の使用が脳卒中の一因である特発性椎骨動脈解離のリスクを高めるという概念です。

特発性椎骨動脈解離の患者群では、高い枕の使用率が対照群の約2倍、極端に高い枕では約9倍でした。枕が高く硬いほど発症リスクが高まる傾向があります。

高い枕を使うことで首が大きく曲がった姿勢になり、首の血管への負担が増えることがリスクの原因と考えられています。研究チームは、適切な高さと硬さの枕を選ぶことで、特発性椎骨動脈解離のリスクを下げられると提言しています。

私の夫も、かなり中身がたくさん入っていて高さのある固い枕を使っているのでとても心配になってしまいました。今回の放送内容を教えてあげようと思います。

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